嘯治水トンネルうそぶきちすいとんねる

嘯治水トンネル

和57年、58年と二年連続の台風被害を受け、河口湖の増水被害を食い止めるために昭和59年(1984年)から工事が始まりました。総事業費約50億円をかけて平成5年(1993年)に完成、総延長1800メートル、放水能力は毎秒22.2トンとなっております。あらかじめ増水時に備えて治水をする運用です。

昭和58年の水位(上から2つ目)
昭和58年の水位(上から2つ目)

設備の概要

点検用角落とし設備は、ゲート設備の点検を行う時に設置します。除塵機設備は、放流時にゴミや魚等の嘯放水路への流出を防止します。

河口湖放流設備
河口湖放流設備

水路吐口部

水路は嘯山(天上山)を通り富士吉田市に抜けて、鹿留発電所嘯水路と合流しています。

放水路合流地点
放水路合流地点

嘯治水トンネルの由来

嘯(うそぶき)治水トンネルは、トンネルが貫通している嘯山に由来する名称です。「嘯き」とは口笛を吹くなどの意味があり、また「嘯く」とは口をつぼめて声を出すとか吼える(ほえる)などの意味があります。元来この地域は、字名や橋名に「風切」や「風切橋」が存在するような強い風の通り道でした。そのため、昔よりその風が山を超える時、音を発し、それにちなんで「嘯山」と命名されたといわれています。

トンネル水路図

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