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天下茶屋

旧御坂峠の天下茶屋

下茶屋は、御坂峠(みさかとうげ)を越える「御坂みち」の旧道に位置する眺望豊かな峠の茶屋です。昭和9年に店をかまえ、井伏鱒二や太宰治などの文人が滞在したことでも良く知られています。茶屋の2階には、太宰治文学記念室を併設しています。

正面に富士山と河口湖を見おろす絶景の立地です。

天下茶屋からの眺め

御坂隧道(みさかずいどう)

御坂隧道トンネル

天下茶屋は旧御坂みち沿い、「御坂隧道(みさかずいどう)」トンネルの手前にあります。この「御坂隧道」は甲府盆地から富士山麓を経由して東京方面に連絡する国道8号の建設に伴い、昭和6年に開通し、富士吉田や河口湖と甲府盆地を結ぶ交通の要となり往来が増えることとなりました。

その後、昭和42年に「新御坂トンネル」が開通し旧道となったこの道は、徐々に利用されなくなりました。トンネルの長さは394m、幅は約5.5m、大型車どうしのすれ違いはできせん。甲府方面から河口湖へ向けて旧道を通る場合は、御坂隧道を通過しなければなりません。

排水のためトンネルの中央地点が最も高くなっており緩い勾配があるため、出入口からは双方の反対側の出入口は見えません。そのためか余談ではありますが、地元ではあまりにも暗く狭いトンネルなので「オバケが出る」と小さい子どもたちが怖がるトンネルとしても知られています。

「御坂隧道」は山梨県の物流に大きな発展を与えたとして、平成9年に国登録有形文化財(建造物)に指定されました。

太宰治文学碑

天下茶屋の向かいの山道を少し上がると、富士山の眺めのいい場所に「太宰治文学碑」があります。碑面には富嶽百景の一文である「富士には月見草がよく似合ふ」と彫られています。天気が良ければちょっとしたハイキング気分で歩いてみましょう。
登山道入り口

太宰治文学碑

バスで行くときの注意

注意といいますか、基本的にバスで天下茶屋を訪れることはできないと思ってください。バスは出ているのですが、1日に往復1便のみで、天下茶屋に着いたらすぐに折り返してしまいます。待ち時間はありません。

このバスの目的は、途中の「三ツ峠登山口」で降りての三ツ峠までのトレッキング。または、終点の「天下茶屋」を起点として、御坂峠へのトレッキング客が利用します。天下茶屋を訪れてゆっくりし、帰りもバスでということは想定していません。

以前に、トレランのためにこのバスを天下茶屋まで利用したのですが、同乗していた観光客3人組は見事にこのワナにはまってバスに置き去りにされてしまいました。こうなるとタクシーを呼んで帰るしかなくなってしまいます..。

バス時刻表(毎日運行)

天下茶屋行き

河口湖駅9:50
三ツ峠登山口10:15
天下茶屋10:18

河口湖駅行き

天下茶屋10:18
三ツ峠登山口10:20
河口湖駅10:45

Map

富士河口湖町河口2739