富士スバルライン
富士スバルラインは、中央道河口湖IC近くから、富士山五合目まで繋がる約30km、標高差1200mの山岳有料道路です。スバルラインができたことで、富士登山は麓から歩いて登る伝統的な登拝から、自動車やバスで五合目まで登る観光登山へと転換していきました。
開通は1964年と50年以上も前で、1964年の東京オリンピック開催に合わせて完成しました。もともとの有料道路の起点は国道139号との交差点で、この交差点名は今でも「スバルライン入口」となっています。ここに料金所があった時代、混雑時には渋滞が高速出口まで伸びることもありました。
元の料金所付近には電光掲示板が設置され、スバルラインの営業時間や富士山五合目の状況などを伝えています。以前には、富士山五合目の浄化槽設備故障でスバルラインが閉鎖されるお知らせもありました。
閉鎖は夏の間だけで、原則として冬の間も16時まで営業しますが、降雪や路面凍結の状況により閉鎖されることもあります。
富士スバルライン マイカー規制
富士山吉田口五合目に繋ががる「富士スバルライン」では、富士山の自然保護と交通渋滞抑制のため、毎年登山客や観光客の増える夏シーズンにマイカー規制を実施します。マイカー規制中は、原則一般車両の通行は禁止となります。
2024年7月5日(金)18時~2024年9月10日(火)18時まで
マイカー規制の対象とならない車両
バス(乗車定員11人以上のマイクロバスを含む)、ハイヤー、タクシー、軽車両(原動機付きのものは規制の対象)、電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)、指定車、許可車、身体障害者等乗車車両(身障者手帳、療育手帳または精神障害者保健福祉手帳が必要となります)。※ハイブリッド車は規制の対象となります。
EV、FCVにつきましては富士北麓駐車場で確認証の交付が必要となります。
詳細、お問い合わせ先などは以下のサイトをご覧ください。
富士山有料道路「富士スバルライン」マイカー規制
富士山パーキング
マイカー規制時の駐車場と五合目までの行き方
マイカー規制時は、東富士五湖道路東隣にある「山梨県立富士北麓駐車場」に車を駐め、有料シャトルバスやタクシーにて富士山五合目へ向かいます。駐車料金は1回1,000円、バス料金は往復2,000円(小人半額)です。
富士スバルラインの通行料金(通常時)
車両区分 | 全線 | 一合目 |
普通車 | 2,100円 | 640円 |
中型車 | 3,460円 | 740円 |
大型車 | 4,780円 | 940円 |
特大車 | 8,040円 | 1,560円 |
軽自動車・バイク | 1,680円 | 420円 |
自転車・原付バイク | 200円 | 60円 |
積雪などの影響により、営業区間が変わることがあります。全線は五合目と四合目大沢駐車場までの料金、一合目までしか通行できない場合もあります。
自転車を車載し、上りもしくは下りの片道のみ自転車で通行する場合でも往復料金がかかります。
※ETCは利用できません
日本の道100選
富士スバルラインは、河口湖大橋とともに「日本の道100選」に選ばれています。スバルライン入口交差点、電光掲示板のある元料金所付近に記念碑が設置されています。
富士スバルラインは、富士山の神秘的な原生林や溶岩帯の中を走る山岳道路です。この道路は、多くの人々に愛され広く国民と富士山を結びつけました。
この道路が日本の道百選に選ばれたのを記念し、道路の関心や道路愛護精神の高揚を願い顕彰碑を設置しました。
昭和62年9月