河口湖音楽と森の美術館

ダンスオルガン
圧巻のダンスオルガン

口湖音楽と森の美術館は、歴史的希少価値のある自動演奏楽器やダンスオルガン、貴重なオルゴールなどとともに、ヨーロッパの小さな町を楽しめる美術館です。館内の建物は、ヨーロッパから取り寄せた古い石畳や屋根瓦、石柱や装飾品で造られていますので、現地の雰囲気を感じることができます。

1999年9月に「UKAI河口湖オルゴールの森」としてオープンし、2011年5月には「河口湖オルゴールの森美術館」に名称を変更。さらに2020年1月に現在の「河口湖音楽と森の美術館」となりました。ちなみに河口湖の地元では長らく「オルゴール館」と呼ばれています。

河口湖音楽と森の美術館の庭園
ヨーロッパの片田舎を思わせる庭園

河口湖音楽と森の美術館 紹介動画

オルガンホールの「ダンスオルガン」

ダンスオルガン
正面や壁に飾られた人形が、いっせいに音楽を奏でます

1920年、ベルギーのモティエ社製造のダンスオルガンです。モティエ社のオリジナルオルガンに、フェアグラウンドオルガンの現代の代表的作家である「マルク・フォルニエ」とその息子たちによる修復、およびファサード(前面部分)を制作し、その華麗な姿と豊かな音楽を現代によみがえらせました。

世界最大規模のこのオルガンのファサードの大きさは幅が13メートル、高さが5メートルもあり、オルガン本体と部屋の両側の壁に飾られた人形43体が音楽に合わせて動く様は「壮観」の一言です。フルートやトランペット、ヴァイオリンなどの音色を奏でる約800本のパイプと、大小ドラム、シンバル、ベル、鉄琴など組み込まれており、数十名編成の管弦楽団に匹敵する見事な演奏となります。

このダンスオルガンが設置されている建物は、このオルガンのために特別にデザインされており、圧巻の空間を演出しています。

当時はスケートリンクやダンスホールなどに設置されていたので、ダンスオルガンと呼ばれています。

歴史的な価値のある貴重なオルゴール

美術品ともいえる精巧なつくりの大型のオルゴールやオートマタ(自動人形)が数十点も展示されています。中には災害を逃れて唯一現存するオルゴールや、1900年の始めころヨーロッパ貴族のあいだで楽しまれたオルゴールなど、希少価値の高いオルゴールがずらりと展示されています。

どのオルゴールも今でも正常に動作し、その美しい音色を今日に伝えます。館内のスタッフにお願いすれば、オルゴールの説明とともに演奏を楽しむことができます。

自動演奏楽器とコンサートホール

自動演奏楽器たち
整然と並ぶ自動演奏楽器

自動演奏楽器がおさまるコンサートホールでは、1日に数回、各時間ごとに違う自動演奏楽器による演奏会を行っています。心に染み入る音色にみな聴きいっています。タイタニックに積まれる予定だったモデルもありますので、時間が合えばぜひお楽しみください。

  • 住所 … 富士河口湖町河口3077-20
  • 電話 … 0555-20-4111
  • 入館料 … 大人 1,800円、大学・高校生 ,1300円、中学・小学生1,000円
  • 時間 … 10:00~17:00(16:00最終入館)
  • 駐車場 … 無料(普通車300台/大型バス30台)
館内の全体図
館内の全体図

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富士河口湖町河口3077-20