うの島(鵜の島)

うの島(鵜の島)

富士河口湖町指定文化財

口湖に浮かぶ無人島で、富士五湖唯一の島です。島には弁財天(通称:島の弁天)が祀られており、毎年4月25日には鸕鷀嶋神社例大祭が行われ、「稚児の舞」も奉納されます。普段は自分でボートを漕いで渡るしかありませんが、例大祭の日は大石地区から船が往来します。

島にある鸕鷀嶋神社
島にある鸕鷀嶋神社

河口湖畔には弥生時代の遺跡が散財しているのですが、鵜の島からも縄文時代早期から弥生時代の土器や石器類が出土しており、極めて重要な遺跡であることでも知られ町の文化財に指定されています。

甲斐の年代記「勝山記」には、永正13年に湖岸の住民が合戦から逃れ、鵜の島へ避難して年を越したことが記されています。また天文23年には、武田晴信(信玄)の信濃侵攻における伊那郡侵攻で捕らえられた、神峰城主の知久頼元親子が鵜ノ島へ幽閉され、その翌年船津の浜にて自害したと記録されています。

湖岸から鵜の島へは最も近いところで200mほどの距離ですが、渡る手段はボートでの接岸となります。最寄りの手漕ぎボート乗り場からは500m以上あります。島の周辺には水深が極めて浅い場所があり、渡る際には注意が必要です。また特に専用の桟橋もないので、接岸や離岸のために長靴の着用を推奨いたします。

うの島の住所

今も昔も境界や領土で揉めることは変わりません。湖の真ん中にある島なので、この島は河口湖の南岸の勝山村のものか、北岸の大石村のものかで昔から争いがありました。そして江戸時代に入り、双方がついに代官所に訴えることとなりました。

代官はうの島の地質を調べ南からの溶岩が島にとどいていないことを見定め、また北側の御坂山からの地続きであったため、うの島は大石村のものとしたと今に伝わっています。

羽根子山項から見たうの島
羽根子山から見たうの島

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富士河口湖町大石2584