常在寺じょうざいじ

士御室浅間神社の神域に隣接する、法華宗本門流の寺院です。かつては広門伝山法典寺という真言宗の寺でしたが、1264~1288年頃の住職、南陽坊阿闍梨が日蓮に帰依し、名前も日授と改め法華宗に改宗しました。日授は檀頭の常周の協力を得て改宗し、現在の常在寺を開いたといわれています。

金銅薬師如来立像

富士河口湖町指定有形文化財

※常在寺の寺宝で、通常は非公開です。

この像は、鎌倉時代の制作と推定され、その法量は、像高四七.九センチである。
本像は、薬師如来像として伝えられてきたが、両手首より先は後補のものであり当初の印相は不明である。しかし台座の形式が、鎌倉時代より盛んに造立された善光寺式阿弥陀如来特有のものと同様の形を呈していること、また「扶桑略記」中に記される円光寺阿弥陀中尊の像高一尺五寸とほぼ大きさを同じくすることなどから、本来は善光寺式阿弥陀三尊像の中尊として造立されたと想定される。穏やかな表情に端正な目鼻立ちで、着衣の衣紋線も整理されており、鎌倉時代の特色をよく示している。

河口湖ろうそく能

平成11年から始まり、毎年5月中旬ころに常在寺本堂で開催されています。ろうそくの灯りのみが照らす、幽玄の世界の中で能が演じられます。能を身近に感じてもらうことを目的として、能に関する解説なども行われています。
河口湖ろうそく能 公式サイト

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富士河口湖町小立139