円通寺

通寺は臨済宗妙心寺派に属するお寺で、1265年に開創された(初めて寺を開いた)と伝えられています。寺院創立の開基は1470年に小林尾張守正喜によりなされ、その後1492年に寺院を開設した僧は霊峯和尚といわれています。

1766年11月にこの辺り一帯で村の大半を焼失する大火があり、そのもらい火の影響で円通寺も宝蔵庫だけを残して焼失してしまいました。現在の庫裏は1771年に再建され、本堂は1786年に再建されました。この本堂と庫裏は、富士河口湖町の有形文化財に指定されています。

円通寺の「本堂」「庫裏」

富士河口湖町指定有形文化財

円通寺の本堂は1786年に再建されました。本堂は1m弱の石積基壇の上に桁の長さが17.2m、梁の長さが13.5mの入母屋造りで、禅宗特有の寺院建築(花頭窓、須弥壇)です。

庫裏は1771年に再建されました。桁の長さは23.5m、梁の長さは10.8mの大規模な建築で、屋根は茅葺(銅板被覆)の入母屋造りで東に面しており、建物の妻側に入り口を設けて正面とする「妻入り」という建築様式です。建物内部の大黒柱や化粧小屋組の構成はとても壮観です。

庫裏は2015年に保存修復工事が行われています

円通寺庫裡の耐震診断を行ったところ、震度6強以上で倒壊の恐れがあるとの結果。屋根の軽量化、床下を含む柱と壁の補強が必要とのことで、平成4年に本堂と総門の工事をさせて頂いたご縁もあり、弊社でこの歴史的な建物の保存修理を行わせて頂く運びとなり、この度無事竣工いたしました。
引用:伝匠舎

河口湖水難供養法要

毎年、河口湖湖上祭の期間中(8月4日)に円通寺にて、河口湖で水難をうけた精霊の供養法要を執り行います。

法要の様子
法要の様子

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富士河口湖町船津3932