新道峠しんどうとうげ

新道峠

口湖の北側湖畔から富士山を見て後ろにそびえる山、中藤山(なかっとうさん 1665m)から黒岳(くろだけ 1793m)があります。その尾根の中間あたりに新道峠があり、開けた2ヵ所に展望広場があります。

新道峠は富士山を裾野まできれいに収めることができ、また河口湖や周辺の街灯りとともに美しい富士山の写真が撮れることでも良く知られています。ピーク時には何人ものカメラマンが展望広場に並ぶこともあります。

FUJIYAMAツインテラス

2021年7月31日にオープンした展望デッキです。ここに何度か訪れた人なら良くわかると思いますが、まずはこんな場所によく作ったなーというのが最初の感想です。この場所をこれだけ整備するのにはかなりの苦労があったと思います。それだけに、この素晴らしい景観を安全に楽しむことができます。

FUJIYAMAツインテラス セカンド
階段を登りきったところにあるセカンドテラス


FUJIYAMAツインテラス ファースト
80m先に少し広めのファーストテラス

またこの場所までの運営行程も大変です。以前は通行ができた新道峠近くまでの水ヶ沢林道ですが、現在は一般車の通行は不可となっています。そのため、シャトルバスが新道峠近く(以前の林道終点旋回所)まで運行しています。バスの料金は片道200円です。

FUJIYAMAツインテラスのバス
中型バスで20人程度でいっぱいです

バスの運行時刻は、平日は1時間に1本、土日祝日は1時間に2本の運行です。ただし、天気の良い日はバスは常に満席状態となります。立ち席で乗車できればまだ良いのですが、それでも乗れない場合があります。火曜日は、麓のバス停にもなっている道の駅「おっごそう屋」が定休のためバスも運休となります。

始発に近いほど乗車できる可能性は高いのですが、新道峠手前のバス停「すずらん群生地」で待っていれば、新道峠で一旦乗客を降ろしてまた戻ってきてくれることもあります。このあたりは当日の状況にもよりますので、注意が必要です。

「すずらん群生地」バス停から歩くこともできますが、一般的にはおすすめいたしません。ずっと上りで3キロ、高低差は200メートルありますので1時間弱はかかります。運が良ければ途中でバスに拾ってもらえることもありますが..。

バスの運行は林道の冬期通行止めにともない、11月いっぱいで運休となります。
FUJIYAMAツインテラス詳細[PDF]

新道峠への行き方

新道峠展開図

新道峠へは、麓の大石から歩くと片道約3時間の登山となります。大石から車でできる限り上り、そこから中沢林道を登っても片道約2時間はかかります。

一般的なアクセスは、若彦トンネルから芦川に入り、すずらんの群生で知られている「すずらんの里」の駐車場から送迎バスで向かう方法です。もちろん手前のバス停でも構いませんが、車で近くまで行ける「すずらんの里」駐車場の利用をおすすめいたします。

大石公園からは約20分ほどの距離で、山(トンネル)をくぐり反対側からぐるっと回り込む道のりとなります。

新道峠のバス停からツインテラスまでは10分弱の山登りとなります。イメージ的にバス停を降りたらすぐにテラスがある気がしますが、お年寄りにはなかなかの距離なので注意してください。ただ、階段歩道はきれいに整備されていますので、とても歩きやすい環境です。

FUJIYAMAツインテラス 新道峠バス停
バス停からけっこう歩きます

整備される以前の歩道

足場もわるく道幅も狭いので、お年寄りにはとても厳しい環境でした。

新道峠までの道のり

その他の注意点

虫や熊

夏場は特にですが、虫よけ対策をすることをお勧めいたします。ハイキングコースとはいえ山の中に入るのですから、半袖短パンなどの格好で行くとかなり虫の被害に遭います。ブヨもいますので、刺されると蚊とは違い大きく腫れてしまいます。なるべく素肌は出さないように行きましょう。

近年、この辺りでの熊の目撃情報はありませんが、生息地域の一部です。熊との遭遇には十分にご注意ください。
山梨県「ツキノワグマ出没に対する注意について」

新道峠の天気

晴れていて富士山はよく見えるのに、新道峠に登ったら霧でまったく見えない! ということもあります。新道峠に霧が出ても、たいていはしばらく待つと晴れるのですが、今度は富士山に雲が・・ なんてこともあります。ライブカメラが設置されていますので、登る前にはとりあえず確認しておきましょう。

新道峠ライブカメラ

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